「ゴールデンスランバー」感想

例によって例の如く
香川照之目当てで行きましたとも。

ああ…やばい。
私が追い求める「映画」って、正にこれなんだよ。
そんな私の思いにドンっと完璧に応えてくれた映画、
今までにあったかなあ…。

今日は映画の日なので1000円で観ましたが
1800円でも観る価値があると思った。

「行こうかな~どーしよーかなー」と迷ってる
そこの貴方。
すぐに行きなさい。

ややコメディ調でテンポもいいし、
観やすいと思いますよ。

以下、反転
ネタバレありなので注意。

謎が謎のまま終わっちゃう。
「多分こういう事なんだよね?でもなんで?」
って言う事が多々あるのに、それが全くしこりにならない。

私の持論は
「観終わって”あー楽しかった!”って思えるのがいい映画」。
「ゴールデンスランバー」はそんな私の欲求を100%叶えてくれた。

だってうやむやになってるところあるのに
「おもしろかったー」ってなっちゃうなんてすごいと思わない?

青柳は自首することもできた。
マスコミをうまく使えば別の道を選ぶ事もできたかもしれない。
撃たれて死んだ、という終わらせ方もできたかもしれない。

でも原作に忠実に(…だよね?原作未読なのですが)
青柳を逃げ切らせる道を選ばせ、且つ大事な人間に対しては
「実は自分は生きてるんだよ」というメッセージも出させた。

「うわーおもしろかったわー。演出すげー」
と思ってるところでスタッフロール。

音楽 斉藤和義。

ああ、なんか声が似てるな…なんて思ってたら
スタッフロール中の音楽で大興奮。
実はこの映画で一番興奮したのはスタッフロールw

あの終わり方で、そのまま静かに終わってたら
本作の「しこり」が私の中に残ったままだったかもしれない。
「幸福な朝食 退屈な夕食 (新録)」が激しく、荒々しく、
でもどこか過去を思い出して「ふっ」と軽くひとり笑いしている
青柳の姿そのもののような、そんな感じがして。

このエンディングのおかげで
「ちょっと謎あるけどおもしろかったー」から
「否、この終わり方が良いんだ!素晴らしい!」に変わったかも。
はぁ…ほんとさっぱりしてんのよ。

それにしてもキャストが豪華すぎるくらい豪華だねー。

吉岡ってあんな上手かったっけ?
すごい緊張感が伝わってきて吐きそうだった。

永島敏行がすごいカッコよかった。
ショットガンぶっ放す姿、
手馴れた仕草で素早く構えぶっ放す姿、
惚けた。
無言で演技できる人ってカッコいい。

香川照之は言わずもがな。
どんな役でもこなせる彼だけど、私は悪役な彼が好きw
今回も相変わらずな悪役っぷりだったけど
自首を説得するシーン(顔が映らないシーン)の
些細な手や指の動きだけで緊張感を観る側に与えてくる。
あれはすごく怖かった。
呼吸する音すら、今は聞かれちゃやばいんじゃないかってくらい、
私が尋問されてるような圧力。
いやあ…彼はまた新しい一面を見せてくれました。

This entry was posted on 月曜日, 3月 1st, 2010 at 9:16 PM and is filed under 映画. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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